東京オリンピックの開会式のショーディレクターを務めていた小林賢太郎氏が、過去にユダヤ人の大量虐殺をやゆするセリフを使用していたとして解任されたことを受けて、大会組織委員会が開会式の演出内容を精査した結果、小林氏が1人で演出を手がけている部分はなかったとして、23日の開会式は予定どおり実施すると発表しました。

東京オリンピックとパラリンピックの開会式と閉会式でショーディレクターを務める予定だった小林氏は、過去のコントでナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺をやゆするセリフを使用していたとして、22日、解任されました。

組織委員会の橋本会長は記者会見で「全体を見直しながら、どのようにしていくかを協議し早急に結論を出したい」と述べ、演出内容の見直しに含みを持たせていました。

その後、組織委員会が開会式の演出内容を精査した結果、さまざまな分野のクリエーターが検討を重ねて制作したもので、小林氏が1人で演出を手がけている部分はなかったことを確認したということです。

このため、23日の開会式は予定どおり実施すると発表しました。

開会式をめぐっては、作曲担当者の1人でミュージシャンの小山田圭吾氏が辞任したばかりで、開会式直前に担当者が相次いで辞める事態になっています。

NHKニュース
2021年7月22日 21時43分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210722/k10013154751000.html