平井卓也デジタル改革担当相は16日の閣議後記者会見で、内閣府政務官だった2006年に大臣規範に反してIT企業の株式を購入していたとして「不注意だった。おわびを申し上げたい」と陳謝した。

 平井氏によると、06年6月の株購入後、国会議員資産公開法で提出が義務づけられている資産報告書に保有の事実を記載していなかった。18年の科学技術担当相就任時に公表した閣僚資産報告で初めて記載したものの、20年3月に同株を売却して得た収入を所得報告書に記載せず、納税もしていなかったという。既に所得税の修正申告を済ませ、報告書の修正作業を進めているとしている。

 平井氏は06年当時、内閣政務官としてIT政策などを担当。「(株購入は)会社を応援したいという気持ちだった。隠す意図は全くなかった」と釈明した。大臣規範は在任中は株取引を自粛するよう定めている。【大場弘行、後藤豪】

毎日新聞
2021/7/16 18:37
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