国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が15日、東京都庁で小池百合子都知事と面会した。
 この日が69歳の誕生日だった小池都知事に、バッハ会長は「ハッピーバースデー」と花束をプレゼント。写真撮影の際にはジャーナリストと称する1人の男性からバッハ会長に英語で「おまえは嘘つきだ!空港は危険だ」などと言葉が飛び、この男性は都庁関係者数人に腕をつかまれ、強制退場させられた。

 米ワシントン・ポストで“ぼったくり男爵”と称されたバッハ会長は8日に来日。9〜11日はホテルで隔離生活を送った。12日から活動を開始し、13日に大会組織委員会の橋本聖子会長を表敬訪問。万人にとって安全な大会とする意志を表明する際、中国人と日本人を言い間違え「チャイニーズピープル」と口にした。慌てて「ジャパニーズピープル」と言い直したが、高まる批判の火にさらに油を注ぐ格好となった。

 国連が採択した五輪休戦がスタートする16日には、反対意見が渦巻く中で被爆地である広島の平和記念公園を訪問。5月に緊急事態宣言下での五輪開催は可能かと問われ「間違いなくイエスだ」と言い放ったIOCのジョン・コーツ副会長も同日、被爆地の長崎を訪れる。組織委の橋本会長は「平和の尊さを国内外に訴えていただければ」と話している。

スポニチアネックス
2021年7月15日 17:09
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/07/15/kiji/20210715s00048000438000c.html