コロナ禍での飲食店の酒類提供をめぐり、自民党の世耕弘成参院幹事長は13日の記者会見で、政府に対し、客がワクチン接種の証明書を提示することや、来店時に抗原検査を義務づけることで酒の提供を認めることも検討するよう求めた。

 世耕氏は、国内でワクチン接種が進んでいることや、早くて安価な抗原検査が普及していることに触れ、「接種結果の提示か、抗原検査をその場で受けてもらう。全てのお客さんに対応している店に関しては、例えばお酒を出してもいいことにする」との私案を示した。その上で「実証実験でも構わないので、そういった対応も現場の声を聞いて考えていかなければいけない」と語った。

 また、コロナ対策で金融機関に飲食店への働きかけを要請すると表明し、その後撤回した西村康稔経済再生相について、世耕氏は「緊急事態宣言の発出などで本当に相当多忙を極めているんだろうと思う。その分、特に飲食業を中心とする現場の声が聞こえなくなっているのではないか」と懸念を示した。(楢崎貴司)

朝日新聞
2021/7/13 17:26
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