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2021/05/26(水) 08:57:44.59ID:CAP_USER9妻の赤木雅子さんとジャーナリスト・相澤冬樹氏による『私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』(文藝春秋)の一部を抜粋。俊夫さんの上司による赤木ファイルについての証言を紹介する。
知られざる重要証拠
俊夫さんは、一連の土地取引が終わった後に担当部署に来た。どういう経緯か知らされないまま、経緯を記した公文書を改ざんさせられた。雅子さんは池田氏を問い詰めた。
「なんで改ざんなんか受け入れたんですか?」
「手放しでは受け入れてはないです。抵抗はしました。やる必要もないと思っていましたし。僕自身もあの当時、かなり追い詰められているところもあって、赤木さんと同じように、遅くまで仕事をして、僕の場合は売り払いをした当事者ですから。もう朝方まで本省から……もちろん嘘はいけないですけど、我々近畿財務局の仲間、それと東京のメンバー……奥さんには怒られるかもしれないけど、何人けがするかわからない状況の中で、少しでも野党から突っ込まれるようなことを消したいということでやりました」
池田氏は、俊夫さんが終始改ざんに反対していたと明かした。
「初めから赤木さんは抵抗していました。でも、ちょっとしたところだけ、野党から聞かれたことに関連するところ、大勢に影響のないところ、みたいにどんどんどんどんエスカレートして、それはもう耐えられない。だから赤木さんもその下の部下も、正直涙を流しながら抵抗していた。それを僕自身、課長という立場で改ざんを止めきれなかった。だから僕は改ざんを主導したメンバーに間違いなく入ります」
ここで池田氏は、改ざんの実態を示す、知られざる重要証拠を俊夫さんが残していたことを、初めて明かした。
「改ざんなんかする必要はまったくなかった」
「赤木さんはきっちりしているから、文書の修正、改ざんについて、ファイルにして、きちっと整理していたんです。パソコンのデスクトップかなにかにあって。検察がガサ入れに来た時(注・実際は捜索は受けていないので任意提出と思われる)、赤木さんは『これも出していいですか?』と聞いてきた。パラッと見たら、めっちゃきれいに整理してある。全部書いてある。どこがどうで、何がどういう本省の指示かって。修正前と修正後、何回かやり取りしたような奴がファイリングされていて、パッと見ただけでわかるように整理されている。これを見たら我々がどういう過程で改ざんをやったのかが全部わかる。赤木さんもそこは相手が検察なんで気になって『出しますか?』って。僕は『出しましょう、全部出してください』と言って持っていってもらったんです。全部見てもらって全部判断してもらったらいいという思いですから。僕ら的には改ざんなんかする必要はまったくなかったですし」
「じゃあ、佐川さんの勇み足なんですか?」
「もちろん佐川さんの判断です」
では、現場が「ありのままに書けばいい」と思っていた安倍昭恵さんや政治家の名前について、佐川氏はなぜ改ざんを指示したのか? その疑問は、やはり佐川氏本人にぶつけるしかない。そのために起こした裁判である。
そしてもう一つ、この証言で重要な事実が浮かび上がっている。赤木さんが残したという改ざんについての詳細なファイルの存在だ。これまで一切知られていなかった“新事実”だ。
続きはWebで
文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/45443