https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210524/for2105240001-n1.html
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が孤立化しつつある。ジョー・バイデン米大統領と21日(日本時間22日)、米ワシントンのホワイトハウスで首脳会談を行ったが、「バイデン政権の対北朝鮮政策の修正」や「新型コロナウイルスワクチンの緊急確保」で、特筆した成果を得られなかったのだ。一方、中国が抵抗した「台湾」については共同声明に書き込まれた。これは文政権の十八番「二股外交」の失敗ではないのか。中国共産党政権による軍事的覇権拡大や人権弾圧が問題視されるなか、英コーンウォールで来月開催する先進7カ国(G7)首脳会談で、文氏は「最終通告」を突き付けられるのか。ジャーナリストの加賀孝英氏の最新報告−。

習近平 文在寅大統領 金正恩

 米韓首脳会談が21日、ホワイトハウスで行われた。バイデン氏による直接対面による首脳会談は、4月の菅義偉首相との日米首脳会談に次ぐものだ。会談後、発表された共同声明には次のことが盛り込まれた。

 ▼「朝鮮半島の非核化」を進める決意。

 ▼習近平国家主席率いる中国の名指しは避けながら、「ルールに基づく国際秩序を脅かすいかなる行為にも反対」「台湾海峡の平和と安定を維持する重要性を強調」と明記。

 ▼日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」の重要性と認識の共有。

(略)