https://www.recordchina.co.jp/b876824-s25-c100-d0193.html


2021年5月20日、観察者網は、米韓首脳会談を控えた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「米国からの対中問題の圧力に耐えられるか」とする記事を掲載した。

記事は、文大統領が19日に韓国の半導体、バッテリー業界の企業幹部を率いて訪米し、21日にはバイデン米大統領との初めての首脳会談を予定していると紹介。首脳会談では南北朝鮮関係、朝鮮半島の非核化、新型コロナワクチン協力などの重要な議題について話し合われる見込みだと伝えた。

その上で、バイデン政権や西側メディアは対中問題について一層の興味を抱いているとし、これまでに多くの韓国内外メディアが「ワクチンや経済、朝鮮半島問題に加え、中国への対抗を目的とする日米豪印戦略対話への韓国の参加について話し合われる」との予測を示してきたことを紹介している。

また、米ホワイトハウスのサキ報道官が先月、文大統領の訪米について「米韓の盤石な同盟、両国の政府、民衆、経済における幅広い、深いつあながりを際立たせるだろう」と述べたことを紹介する一方で、一部の専門家からは「韓国は日本のように、中国に関するセンシティブな話題について公の場で発表することはないだろう」との声が出ていることを伝えた。

その理由として、韓国が日本以上に経済面で中国に依存していることに加え、韓国に米国政府への不信感があることを指摘。今回の会談における文大統領の「ボトムライン」は中国を公に非難しないことであり、韓国政府は経済と安全保障のバランスを取りながら国益を追求し、米中のいずれか一方に付くことを避ける努力をしているという専門家の認識を紹介した上で「果たして、文大統領は対中強硬姿勢を示せという米国からの圧力に耐えられるだろうか」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)