国会では、予算委員会の集中審議が開かれていて、緊急事態宣言を5月末まで延長した菅首相の判断について、野党が追及している。

国会記者会館から、柴木友和記者が中継でお伝えする。

立憲民主党の枝野代表は、宣言を延長することになった政府の対応は後手後手で、判断ミスだと批判したが、菅首相は、専門家の意見をふまえて判断したと反論した。

立憲民主党・枝野代表「なぜ総理は、根拠なき楽観論に立てるのか。わたしに対してではなく、国民の皆さんに向かって。特に大切な方を亡くされた方に向かって説明してください」

菅首相「結果として多くの方が亡くなったことに対しては、大変申し訳なく、心からお見舞い申し上げる」

立憲民主党・枝野代表「人流が減った結果、感染拡大は抑制されたのか。緩和できるほどの大きな効果があったのか。国民の素朴な疑問に答えてください」

菅首相「感染状況が改善されていないので、緊急事態宣言を延長させていただいた」

菅首相は、「大都市中心に高い水準にある」と、感染の拡大が続く状況に強い危機感を示す一方で、緊急事態宣言の判断については「結果は、わたしが責任を持つ」と述べた。

野党側はまた、2021年7月に始まる東京オリンピック・パラリンピックについて、「感染爆発していても開催するのか」などと中止を含めた判断を迫ったが、菅首相は、「安全・安心な大会ができるように全力を尽くす」と重ねて強調した。

さらに菅首相は、入国した選手らについて「厳格な行動管理を実施し、ルール違反した場合は大会参加資格を剥奪する」と述べた。

FNN
5/10(月) 11:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8e85c6f01e707149ea016733ddb778caab905d6