https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210419/dom2104190004-n1.html
 最近の朝日新聞で目につく動きとしては、女性の登用がある。これは、1月末に発表された社長の交代(中村史郎社長、4月1日付)も、関係しているのであろう。

 例えば、3月13日の「2021春の新紙面」によると、「日曜に想う」欄には、新たに郷富佐子・論説委員が加わり、高橋純子記者の文章で知られる「多事奏論」欄には、岡崎明子・科学医療部次長など、4人の女性記者が一挙に投入された。

 3月25日の「論壇時評」では、ジャーナリストの津田大介氏が担当の交代を告げているが、「1959年12月に連載が始まったこの論壇時評は、筆者を含め30人の論者が代替わりで執筆してきた。全員が男性だ」「来月から筆者に代わって東京大学の林香里教授が論壇時評を担当する。60年余にして初の女性執筆者だ」と述べている。

 また、4月3日の読書面によると、新年度から8人が加わる書評委員のうち、男性が3人で女性が5人だという。読書編集長による説明によると、「継続の委員もあわせた計19人中に女性は8人(42・1%)。『男女どちらの性も40%を下回らない』状態となりました」とある。

 これらの人事は、ちょうど1年前の4月1日、渡邊雅隆社長(当時)の名前で出された、「朝日新聞社ジェンダー平等宣言」と関連しているのであろう。直近のことで言えば、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗前会長(元首相)の発言を「女性蔑視発言」として大キャンペーンを張ったことも影響しているのかもしれない。

(略)