愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動で発覚した署名偽造事件を巡り、運動に「応援団」として参加した河村たかし名古屋市長が6日、独自に行ったとする調査の中間報告を発表し、署名活動団体の複数の関係者が偽造に関与したとの見方を示した。

 記者会見で河村氏は、団体の関係者ら約25人に対面や電話で聞き取りを行った結果として、「昨年10月上旬、複数の団体関係者が署名の偽造について話し合っていたとみられる」と述べた。また、「団体関係者が東京で愛知県の選挙人名簿を購入し、昨年10月下旬頃から、偽造された署名簿に指印を押していたようだ」とも語った。

 自身や河村たかし事務所関係者の関与は「一切なかった」と強調。団体側が昨年夏から、「河村事務所からの電話には出るな」などと意図的に河村氏らを遠ざけていたとし、団体関係者が河村氏らの知らないところで不正を行っていたとの認識を示した。

読売新聞
2021/04/07 07:14
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210407-OYT1T50095/