立憲民主党の枝野幸男代表は28日、松山市内で記者会見し、新型コロナウイルスの感染再拡大が広がる宮城県と大阪府について「緊急事態宣言が必要だ」と述べた。

 枝野氏は「大阪は時期尚早のタイミングで自ら(緊急事態宣言の)解除を求め、宮城県は(飲食店支援策の)『Go To イート』を地元で独自に進めていた。そしてこの結果だ」と指摘。「それぞれの知事の責任は大変重たい」と述べ、大阪の吉村洋文、宮城の村井嘉浩両知事の対応を批判した。

 また首都圏についても「残念ながら明確にリバウンド(感染再拡大)に入ったと言わざるを得ない状況だ」と述べた。「そもそも解除が時期尚早だった。ただ協力しろ、自粛しろということだけでは、こうした(再拡大の)状況になる結果は見えている」と菅義偉首相の判断に疑問を投げかけ、「政権を代える以外に今の危機を乗り越えることはできない」と述べた。

 立憲民主党は28日、次期衆院選の愛媛1区で元参院議員の友近聡朗氏(45)を擁立することを発表した。枝野氏が地方に出張するのは、緊急事態宣言が解除されてから初めてとなる。(吉川真布)

朝日新聞
2021年3月28日 16時41分
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