新型コロナウイルス感染症が急拡大している宮城県への対応について、西村康稔経済再生相は25日、記者団に対し、飲食店に営業時間の短縮を命令できる「まん延防止等重点措置(まん防)」を適用する考えが現時点ではないことを明らかにした。同県内では同日から時短要請が始まっており、その効果を見極めたうえで判断する考えだ。

 西村氏は、同県では今後重点的にPCR検査を行うため、感染者数は「一時的に増える」との見通しを示したうえで、「二次感染、三次感染は防ぐ」と表明。時短要請の効果も「来週以降に出てくる」と期待感を示し、「まん防」については「直ちに必要ではない」と述べた。村井嘉浩知事とも連絡を取り、「状況をしっかり見極める」ことで一致したという。

 一方、政府に新型コロナ対策を提言する分科会の尾身茂会長は、同日の参院予算委員会で「『まん防』を含めた強力な対策を検討し、実施して頂きたい」と政府に求めた。(中田絢子、山本知弘)

朝日新聞
3/25(木) 19:50配信
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