東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の発言について、菅総理大臣は、衆議院予算委員会で「国益にとって芳しいものではない」と述べたうえで、森氏が会長職にとどまるかどうかは、組織委員会が判断すべきだという認識を改めて示しました。

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長は、先週、JOC=日本オリンピック委員会の評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言し、その後、撤回、謝罪しました。

これについて菅総理大臣は、衆議院予算委員会で「発言は、オリンピック・パラリンピックの重要な理念である男女共同参画とは全く異なるもので、あってはならないものだ。国益にとっては芳しいものではないと思う」と述べました。

そのうえで、森氏が会長職にとどまるべきかどうかについて、菅総理大臣は「組織委員会のことであり、独立した法人で判断される問題だ。また、IOC=国際オリンピック委員会からも『森会長は発言について謝罪した。これで終了したと考えている』と表明されたと承知している」と述べ、組織委員会で判断すべきだという認識を改めて示しました。

NHKニュース
2021年2月8日 14時54分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210208/k10012855451000.html