https://news.yahoo.co.jp/articles/18114b6cb6ed5c1e9a061dabab4a9e372b5f691c
 立憲民主党の中村喜四郎衆院議員や岡田克也・元外相ら約10人が、新たな党内グループ「小勝(しょうしょう)会」を結成したことが、3日分かった。「中道路線」を掲げて党内主流派を目指し、今年秋までに行われる次期衆院選に向け、共産党が立民に対して共闘の条件に掲げる「野党連合政権」構想に反対姿勢を示す狙いがある。

 昨年末に結成したグループには山井和則衆院議員、小川淳也衆院議員らも参加。2017年の前回衆院選で比例復活した議員が多く、名称は「小選挙区で勝つ」との意味を込めた。3日は国会内で会合を開き、3月21日投開票の千葉県知事選などの選挙情勢を分析した。

 グループの母体は、旧立民に加わらず無所属で活動していた岡田氏のグループ「無所属フォーラム」。発足は、岡田氏に加え、自民党出身で衆院連続当選14回を誇る中村氏が主導した。選挙の強さに定評がある中村氏は、立民内でも若手議員に選挙戦術を授けるなど存在感を増す。

 立民には、次期衆院選で議席増のため、共産との早急な協力強化を求める声もあるが、天皇制廃止や日米安全保障条約破棄などを掲げる共産と理念の隔たりも大きい。小勝会では、協力は衆院小選挙区での候補者一本化にとどめるべきだとの意見で一致している。

 メンバーの一人は「枝野代表に、共産との連携を焦らなくてよいという勢力が一定数あることを示し、執行部を支えること」と結成の狙いを語った。野田佳彦元首相らのグループとの連携は確認済みで、今後、旧国民民主党から立民に合流した泉政調会長中心のグループなどとの協力も模索する。
【関連記事】