自民党の二階俊博幹事長は2日の記者会見で、緊急事態宣言下の深夜に松本純衆院議員ら3人が東京・銀座のクラブなどを訪れていた問題について、「議員は模範とならなきゃいけない立場で、そういう問題は論外だ。それぞれ胸に手をあてて自らをよく律していただきたい」と述べた。

 二階氏は続けて「子どもに言うんじゃないから、党がどうこう言う話ではない。謙虚に対応してもらいたい」と呼びかけた。

 一方、自民を離党した3氏や議員辞職した公明の元衆院議員の選挙区に、次期衆院選で候補者を擁立するかと聞かれると、「地元の実情をよく聞いて慎重に対応する」としたうえで、「もちろん候補者を立てないということはない」と述べた。3氏が無所属で立候補した場合、与党から公認候補を擁立する可能性もあることを示唆した。

 一方、世耕弘成参院幹事長も同日の会見で、クラブ問題について「深夜にわたって会食をしたこと自体、とんでもない。自民党に対して非常に厳しい目が向けられていると自覚しなくてはいけない」と語った。

 そのうえで「自民党はすべての選挙区に公認候補を立てていくというのが基本路線」と述べ、3氏の選挙区への自民党からの候補者擁立に含みを持たせた。

朝日新聞
2021年2月2日 19時15分
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