変異した新型コロナウイルスが各国で確認されたことを受けて、東京オリンピック・パラリンピックに向けた国内での国際大会出場などで適用されてきた入国後の待機期間の制限緩和の措置などを変異したウイルスが認められた国や地域からの入国について中断する方針を政府が示していることがわかりました。

この制限緩和の措置は来年の東京大会に向けた選手の影響を考慮して日本で行われる国際大会や強化合宿に参加する国内外の選手について、入国後14日以内でも一定の条件を満たせば出場や参加を認めるとしていたものです。

しかし、感染力が強いとされる変異したウイルスがイギリスや南アフリカなどで相次いで確認されていることを受けて全世界からの外国人の新規入国を停止したことに合わせてこうした国や地域からの外国選手の入国を制限するとともに制限緩和の措置も中断する方針を政府がJOC=日本オリンピック委員会に示していることが関係者への取材でわかりました。

対象となるのはイギリスや南アフリカ、フランス、イタリアなど17の国と地域で、期間は、来月末までです。

これにより対象となる国や地域から帰国する日本選手についても14日間の待機期間中に大会への参加や練習ができなくなります。

NHKニュース
2020年12月31日 15時44分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201231/k10012791591000.html