菅義偉首相は28日、宮城県の村井嘉浩知事、広島県の湯崎英彦知事、浜松市の鈴木康友市長の3氏と東京都内のホテルで会食し、新型コロナウイルスの感染対策や観光支援事業「Go To トラベル」再開を巡り意見交換した。口に食べ物を運ぶ時以外は、マスクを着用していたという。

 村井氏によると、首相はコロナ対策と経済再生の両立について「しっかり果たさなければならないが、非常に難しい。簡単にはいかない」と語った。GoToトラベルの全国停止措置は「苦渋の選択だった。やむを得なかった」と強調した。村井氏は「GoToトラベルは効果がある」として、早期再開を要請した。
 首相は27日にジャーナリスト田原総一朗氏と面会した際、先に8人でのステーキ会食を批判されたことを踏まえ、年末年始は「もう会食しない」と話していたという。(共同)

東京新聞
2020年12月28日 22時51分
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