https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201211/for2012110002-n1.html
 米大統領選で、民主党のジョー・バイデン前米副大統領の当選確実が報じられている。彼は「多国間主義」「同盟重視」を標榜(ひょうぼう)しており、世界中で勢力を拡大する中国共産党政権に対抗すべく、「自由主義諸国の結束」を訴えている。

文在寅大統領

 旗幟(きし)を鮮明にしない韓国に対しても、「中国につくか、自由主義陣営に残るか」という選択を鋭く迫るだろう。もはや、「コウモリ外交」は通用しない。

 ここで文在寅(ムン・ジェイン)大統領はその本性を現し、中国や北朝鮮などの「レッドチーム」に入る決断をするのではないだろうか。文氏は、自分が最も尊敬する人物は申栄福(シン・ヨンボク)氏であると公言している。

 申氏は、北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席が1960年代に韓国の赤化革命の拠点として韓国内につくった「統一革命党」の幹部であり、現在も金日成主義者として活動している人物だ。彼を敬愛する文氏が、北朝鮮の主体思想を信奉する左翼民族主義者であることは容易に推察できる。

 文氏にとって韓国の資本主義体制は、軍事独裁政権と癒着した親日派財閥が日本政府や企業と結託し、私腹を肥やしながら築き上げた「汚れた体制」である。彼が唱える「積弊の清算」とはつまるところ、財閥解体であり、韓国型資本主義の打倒に他ならない。

 韓国を社会主義化したうえで、北朝鮮との赤化統一を目指しているはずだ。ならば彼には自由主義陣営に残るという選択肢はあり得ない。

 経済面から見ても、韓国が中国を選択せざるを得ないことは明白である。輸出立国の韓国は輸出額の30%(香港経由を含む)を占める中国なしでは国家経済を維持できない。


(略)