大阪府は3日、緊急の新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染急拡大で重症病床が逼迫(ひっぱく)しているとして、自粛要請の基準「大阪モデル」で非常事態を示す赤信号を初めて点灯することを決めた。2日の重症病床の使用率が63・6%に上り、赤信号点灯の基準である70%に迫ったため、判断を前倒しした。また、医療体制が逼迫しているとして、合わせて「医療非常事態宣言」を出すとした。

 会議では改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、府民に4〜15日まで不要不急の外出を自粛するよう求めるほか、大阪市内の一部飲食店を対象とした営業時間の短縮と休業の要請を期限の11日から15日まで4日間延長することとした。

 吉村洋文知事は会議で「ここ3〜4日で重症病床の使用率が10%ほど上がっている。70%に達するのはほぼ間違いない。まさに医療における非常事態だ。赤信号をつけて医療提供体制と命を何とか守る」と述べた。

産経WEST
2020.12.3 19:47
https://www.sankei.com/west/news/201203/wst2012030041-n1.html