今年9月の末、河野太郎行革大臣がTwitterで「河野大臣て腎臓が悪そうな顔色なんだけど、ただの地黒なんやろか」というツイートを拾って「ただのアトピーだい。」と返した。そのリプに4.5万人の「いいね」がついたのを見て、アトピー仲間とかなり盛り上がった。

 調べてみると、以前にも河野大臣は「河野大臣、顔赤くね?」というツイートに対して「アトピーだ、文句あっか。」とリプして、こちらは8.4万人が「いいね」、約1万人がリツイートしている。

 
アトピー持ちを公言している著名人の河野大臣のこうしたつぶやきに、我らアトピー持ちは激しく共感するのだ。

 だって、私もいつも思っているから。「アトピーだ、文句あっか。」

アトピー持ちのプチストレス
 アトピー持ちのQOLは、普通の人が想像する以上に低い。

 肌状態が悪化する原因は、本当に人様々で個人差が大きい。それぞれに「NG」なものがあって「本来ならしなくてもいい」選別作業や余計なひと手間が必要になる。

 ここに書くのはあくまで私の場合の症状で、すべての人に当てはまるわけではないが、いくつかあげてみよう。

 私はとくに米類に強いアレルギーがあるため、ご飯を食べるのは2日に1回、お茶碗半分までと決めているし、スナック菓子ひとつ買うときもNG食品が入っていないか、成分表示をいちいち確かめなくてはならない。

 肌触りがゴワゴワしている素材の服は、直接肌に当たるとかゆくなることが多い。去年は「あったか靴下」というネーミングに惹かれて、うっかり毛羽立つ糸を使ったウール混の靴下を履いたら、靴下型に足が真っ赤になった。首の後ろや脇部分に縫い付けられている下着やTシャツの小さなタグや製品表示、ときには縫い目や縫い代が肌を刺激してかゆくなるか ら、外から見えない下着類は裏返して着ることも。

 入浴後は、息つく間もなく保湿剤と薬を全身にくまなく塗りたくる時間も手間もかかる作業が毎回必須だ。海に行けば、水から上がるたびにシャワーにダッシュし、その後保湿剤プラス日焼け止め塗りのルーティンが待っている。そもそも汗をかくだけで肌がかゆくなるから、アウトドア関連はすべて苦手だ。

 そして以前にも書いた通り、コロナ禍のマスクとアルコール消毒は私の生活を地獄に変えた。マスクが肌に当たって猛烈にかゆいし、アルコール消毒はビリビリと肌にしみて症状を悪化させ、この半年で私の手は確実に10歳老けた。(以下ソースで)

11/10(火) 7:01配信 写真:現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/115a6073463946d10687f021f824ba12682fb19a