https://www.sankei.com/politics/news/201027/plt2010270012-n1.html
 立憲民主党の福山哲郎幹事長は27日、社民党の吉田忠智幹事長と会談し、立民の安住淳国対委員長が社民党を念頭に「消えれば本格的にわが党の時代」と発言したことを陳謝した。社民党は分裂し、党所属国会議員4人中3人が立民に合流する見通し。

 安住氏の発言は、社民党が結論を出していない時点で飛び出した。吉田氏は会談後、記者団に「厳しい党内議論しているところで、その点に留意していただくようお願いした」と説明。福山氏は記者団に「早く一緒になりたいという思いだと思うが、言葉が過ぎた」と述べた。

 安住氏は26日の党会合で、多弱化した野党が集まった衆院の統一会派名が「立民・国民・社保・無所属フォーラム」で長かったと強調。ただ、国民民主党の会派離脱が決まり、「間もなくもう一つ(社民が)消えれば『立民・無所属の会』になり、いよいよ本格的にわが党の時代が来るのではないか」と語った。

 発言直後に「余計なことを言ってすみませんでした」と謝ったが、社民の福島瑞穂党首は26日、「社民党は(分裂後も)存続する。残念だ」不快感を示した。

 27日の福山、吉田両氏の会談では、社民党議員らの立民合流に向けた段取りなどについて確認した。