比例九州ブロック選出で、今年1月に日本維新の会を除名された下地幹郎衆院議員が30日、自民党沖縄県連に自民への復党願を提出した。下地氏は記者団に「保守合同で強い沖縄の保守の政治勢力を作りたい」と話した。

 下地氏の復党は、県内の大手企業や首長らも要請している。ただ、衆院沖縄1区で、自民の国場幸之助外務政務官と対決を続けてきただけに、県連内には反対の声が強い。復党願は、自民県連の幹部が新型コロナウイルスに大量感染しているため、事務局長が受け取った。感染が確認された県議の回復を待って県連としての賛否をとりまとめ、党本部に伝えるという。

 下地氏は2004年の参院選で自民の対立候補を支援するなどして離党勧告を受け、05年に離党。その後国民新党を経て維新に加わったが、今年1月、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件に絡み、維新を除名された。元郵政民営化担当相、当選6回。(藤原慎一)

朝日新聞
2020年10月30日 19時13分
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