https://news.yahoo.co.jp/articles/e67ee7b7cac18acaa06a6b819f87a7493dd90182
 かの国が世界に誇るミュージシャンといえば、全米トップへ躍り出た韓流スター・BTS(防弾少年団)だろう。ビルボード1位に輝き、その勢いは留まるところを知らないが、そこは反日が国是ともいえる国、彼らを政治利用しようとする“政権幹部”も現れて……。

【写真】文在寅大統領夫妻と一緒のBTSメンバーたち

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JIN

 BTSのデビューは2013年。ヒップホップやKポップを中心とする男性7人のグループで、新人時代から韓国の音楽賞を総ナメにしていた。

 ほどなくしてアメリカに進出すると、18年には全米ビルボードのアルバム部門で1位を獲得。さらに今年9月にシングル「Dynamite」で2週連続ビルボード1位を飾り、余勢を駆って所属事務所が株式上場するまでになった。

 韓国の音楽事情に詳しいライターは、

JIMINとJ-HOPE

「従来の韓流は日本や中国で収益基盤を作った後に欧米へ打って出るのが定石でした。しかし、BTSはアメリカで人気に火が点いてアジアに広がった逆輸入型。今回の曲は1970年代のディスコ調で、アフリカ系アメリカ人のジェロが日本で紅白に出たように、エキゾチックな物珍しさもヒットの一因だったのでしょう」

 しかし、まもなくすると、この国特有の問題が彼らを襲う。兵役である。

 韓国では、18歳から28歳までの男性に約2年の兵役が課されている。メンバーで最年長のJINは12月で28歳。兵役に就けば、グループの活動に支障をきたすのは明らかなのだ。

「兵役特例法により功績あるスポーツ選手や芸術家は兵役免除が受けられます。しかし、芸能人にはその特例が適用されない。そこで9月には、与党の『共に民主党』の議員が法改正案を国会に提出しています」(同)
“無報酬で”

VとSUGA

 さらに、と元東京新聞ソウル支局員で在韓ジャーナリストの金敬哲(キムキョンチョル)氏が言う。

「今月5日、共に民主党の盧雄来(ノウンレ)最高委員がBTSの兵役特例を真剣に議論すべきだと党内の会議で発言したのです」

 最高委員とは党代表の下に5人しかいない文字通りの大幹部である。世界的に活動するアーティストを支援する動きのように見えるが、実際には別の思惑がある、と金氏は続ける。


(略)