公職選挙法違反の罪に問われ、無罪を主張している河井案里議員について東京地方裁判所は保釈を認める決定をし、案里議員は保釈金1200万円を納めました。
検察は、保釈決定を不服として抗告しましたが、裁判所が退ければ保釈される見通しです。

参議院議員の河井案里被告(47)は、みずからが初当選した去年の参議院選挙をめぐり、地元議員5人に現金を配ったとして夫で元法務大臣の河井克行被告(57)とともに公職選挙法違反の買収の罪に問われ、無罪を主張しています。

案里議員の弁護士は今月16日に5回目となる保釈請求を行っていましたが、東京地方裁判所は27日保釈を認める決定をしました。

保釈金は1200万円で、すでに納付されたということです。

検察は、保釈決定を不服として抗告しましたが、裁判所が退ければ案里議員は保釈される見通しです。

この事件では2人の裁判が一緒に開かれていましたが、河井元大臣が弁護士全員を解任したため、先月、分離されました。

案里議員の裁判では予定されていた証人尋問が終わり、来月13日からは被告人質問が行われる予定で、裁判所は保釈を認めても証拠隠滅のおそれは低いと判断したとみられます。

NHKニュース
2020年10月27日 11時39分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201027/k10012682661000.html