https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201023/dom2010230003-n1.html
 朝日新聞の9月30日朝刊の「ニュースQ3」欄に、プロテニスの大坂なおみ選手を起用した日清食品によるツイッターの広告について、疑問を呈した伊木緑記者による記事がある。

 広告は、大坂選手の写真に「原宿が好きな大坂さんはいつもおしゃれな姿を披露していて、流行を取り入れた自分らしいスタイルが魅力的」という文章を付けたものである。

 この広告に対して、600を超えるコメントが書き込まれたが、その大半が批判的だったとして、話題にしているわけである。そのコメントは、「視野の狭い残念な広告」「かわいいって古い」「大坂選手の考えに沿ったプロモーションにするべきだ」といったものであった。

 これについて、大妻女子大の田中東子教授(メディア文化論)の「勇気ある一歩を踏み出した大坂さんにふさわしいコピーだったのか、ブランドの戦略として誤ったと言わざるを得ない」との意見を載せている。

 しかし、大坂選手を起用したからといって、人種差別反対という、政治的意見を、必ず反映させなければならない、ということはない。産経新聞の10月5日朝刊の「正論」欄で、福井県立大学の島田洋一教授は、大坂選手の発言自体に、疑問を呈している。

 一方、朝日新聞10月15日朝刊、文化・文芸欄の「#論壇」に、「『親日』『女神』無邪気すぎる視線」と題して、香港の民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏に関する、山本悠理記者による記事がある。香港デモを取材したルポライター、安田峰俊氏が、文春オンラインに書いた論考(8月31日)を、山本記者が深掘りしたそうだ。


(略)