衆議院議員の秋元司被告が逮捕・起訴されたカジノ汚職事件で、賄賂を渡した罪で有罪判決を受けた中国企業の元顧問がJNNの単独インタビューに応じ、議員会館で現金を渡した詳しい状況について話しました。

 「テーブル越しに秋元さんにお渡ししていますね。(秋元被告は)ありがとうみたいな感じですね、 これから大変なんだよみたいな形で。特に重い緊張感もなく」(紺野昌彦被告)

 議員会館で現金を渡した状況をこう語ったのは、紺野昌彦被告(49)です。IR=統合型リゾート事業への参入を計画していた中国企業「500社」の元顧問で、同じく元顧問の仲里勝憲被告(48)とともに現金300万円を秋元被告に渡したとして贈賄などの罪に問われ、12日、懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を受けました。

 「単刀直入に言えば(IRは)大きな利権。これだけ大きな事業になってきたら、当然ビジネスで言い方悪いですけど、アンダーテーブル(賄賂)という性質のものは、当然出てくる。300万円という数字が基準値になっていたというところはありますね」(紺野昌彦被告)

 金額については、海外のカジノ誘致において議員らに手渡す金額は「300万円が基準」と業界内の慣行として聞いていたということです。

 一方、秋元被告は、紺野被告らに裁判でうその証言をするよう依頼したとして、証人買収の罪でも起訴されていますが、その経緯についても語っています。

 「(うその証言を持ちかけてきた男から)「議員会館で会ってない」と言ってくれ。紺野さん以外は全員こっち付いたんで、あとは紺野さんだけなんですよという感じの結構リアルな話をしてきた」(紺野昌彦被告)

 偽証については断ったという紺野被告。12日の判決については、「深く反省している。しっかりと受けとめたいと思う」と話しています。

TBS NEWS
12日 13時59分
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4100082.html