https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201007/pol2010070007-n1.html
 東京で6日開催された日米豪印4カ国外相会談の陰で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が孤立化に焦り始めている。マイク・ポンペオ米国務長官の訪韓が延期されたのに続き、今月予定されていた中国の王毅国務委員兼外相の訪韓も事実上中止となったというのだ。

文在寅大統領

 文政権は「経済は中国、安全保障は米国」と両にらみの立場をとってきた。軍事的覇権拡大を進める中国に対峙(たいじ)する日米豪印4カ国の協調姿勢にも、康京和(カン・ギョンファ)外相は「他国の利益を即排除するいかなるものも良いアイデアではない」と否定的見解を示していた。

 ところが今回、ドナルド・トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染を受け、ポンペオ氏の訪韓が中止されると、王毅氏も訪韓を取りやめると報じられた。

 朝鮮日報(日本語版)は6日、社説で、ポンペオ氏の訪日が予定通りに行われたことを指摘し、「米国の外交の優先順位において、韓国が下位に追いやられる『コリア・パッシング(韓国外し)』の現状がここにある」と指摘。

 中央日報(同)は同日、「韓国外交は状況によって振り回される米中対決の消耗品に転落したという批判が出ている」と国内の反応を報じた。