自民党の石破茂元幹事長は7日、国会内で講演し、安倍晋三前首相が戦力不保持を定めた憲法9条2項を維持したまま自衛隊を明記する考えを唱えたことについて「安倍氏の本心ではないと思う。平成24年党総裁選の時は、私と安倍氏の考え方は(2項削除論で)一緒だった」と振り返った。

 その上で「(2項削除では)国民投票で2分の1はいかないので(安倍氏は)ガラッと変わった。そんなことが説得できないなら国会議員なんてやめてしまいなと思う」と述べた。

 第2次安倍政権が7年9カ月間に及んだことについて「地方創生、1億総活躍社会、人づくり革命と大河ドラマのように1年ごとに出し物が変わる。求心力はそれなりに維持できるので長期政権になった」とも語った。

産経新聞
2020.10.7 15:30
https://www.sankei.com/politics/news/201007/plt2010070019-n1.html