性犯罪などをめぐって、自民党の杉田水脈衆議院議員が「女性は、いくらでもうそをつける」と発言したとされる問題について、立憲民主党など野党側は、自民党に対し、杉田氏の処分を求めていくことで一致しました。

自民党の杉田水脈衆議院議員は、先週開かれた党の会合で、性犯罪などをめぐって「女性は、いくらでもうそをつける」と発言したとされていますが、杉田氏本人は否定しています。

この問題について、立憲民主党、共産党、国民民主党、社民党の国会対策委員長は、国会内で行われた会談で、「杉田氏の発言は、会合の出席者も事実だと認めており、このまま見過ごせない」として、自民党に対し、杉田氏の処分を求めていくことで一致しました。

立憲民主党の安住国会対策委員長は、会談のあと記者団に対し、「何の処分もしないのなら、自民党の議員はみんな杉田氏と同じ考えなのかということになる。自民党全体の問題だ」と述べました。

一方、会談では、菅総理大臣が就任後初めての外国訪問として10月中旬にもベトナムなどを訪れる方向で調整していることについて、国会で所信表明演説などを行う前に訪問するのは問題ではないかという意見が出され、政府・与党側に真意をただすことになりました。

このあと安住氏は、自民党の森山国会対策委員長と会談し、杉田氏の処分を求めたのに対し、森山氏は、持ち帰って検討する考えを伝えました。

自民 森山国対委員長「発言があったとすれば極めて遺憾」

自民党の森山国会対策委員長は、国会内で記者団に対し、「どういう趣旨の発言だったかわからないが、報道のような発言があったとすれば極めて遺憾だ。私は女性がうそを言うとは思っていないが、立憲民主党の安住国会対策委員長からも『自民党としてけじめをつけてほしい』という話があり、承ったので、しかるべきところと相談したい」と述べました。

NHKニュース
2020年9月30日 12時10分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200930/k10012641031000.html