麻生太郎財務相は11日の閣議後記者会見で、将来的な消費税増税について「一つのやり方であるということは間違いない」と述べた。新型コロナウイルスの感染拡大に対応した補正予算の編成で財政状態が「極めて厳しいことになったのは事実」と指摘。人口減少、少子高齢化で社会保障費の増大が見込まれることからも「歳出・歳入の改革は引き続きやっていかないといけない」と述べた。

 消費税増税をめぐっては、自民党総裁選に出馬している菅義偉官房長官が10日、将来的な引き上げについて「行政改革は徹底した上で国民の皆さんにお願いをし、引き上げざるを得ない」と述べていた。

 これに対し、麻生氏は「(官房)長官もそういった趣旨から言われたのかなあと理解していますが、詳細を聞いているわけではありません」とした。

産経新聞
2020.9.11 12:5
https://www.sankei.com/economy/news/200911/ecn2009110022-n1.html