自民党の石破茂元幹事長は4日、国会内で記者会見し、総裁選に向けた政権構想を発表した。「人口が減り、経済が停滞する中にあり、国の仕組みを変えていく」と述べ、地方の農林水産業や中小企業の潜在力を引き上げ、地域分散型の国づくりを進めると主張した。

 石破氏は、東京一極集中の是正に関し「国家の最重要課題の一つだ。ずっと(石破)内閣の方針としてやっていく」と述べ、担当相を設置するとした。

 安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」については企業収益など経済指標が好転した点を評価する一方、「低所得の人が低所得のまま固定化しつつある」と指摘し、低所得者の所得向上対策に取り組むとした。

 中国が香港に対し強権統治を強めていることに対しては「人権弾圧があってはならないことは日本は毅然(きぜん)と申し上げるべきだ」と主張。防災省の創設も掲げた。

 石破氏陣営は同日、政策集を石破氏の総裁選特設サイト(http://www.ishiba.com/sousaisen/)に掲載した。

産経新聞
2020.9.4 17:30
https://www.sankei.com/politics/news/200904/plt2009040038-n1.html