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鈴木貫太郎男に心ふるえる 2017 JAN 21 by 野村 和寿

ここに2つの新聞の記事を紹介する。1つは1944年4月13日のアメリカ・ワシントン・ポスト紙、もう一つは、同じ日のアメリカ・ニューヨーク・タイムズ紙
の記事である。
この記事に先だって第42代首相に、鈴木貫太郎が就任している。わずか6日前(4月7日)のことである。就任したばかりの鈴木貫太郎首相は、敵国であり、
交戦中であったアメリカ合衆国大統領フランクリン・D・ルーズヴェルトの突然の死去に際し、なんと敵国にもかかわらず、哀悼の意を表している。
しかも、特別に葬送の音楽までつけて。
ここで注目すべきは、ワシントンポスト紙、ニューヨークタイムズ紙ともに、東京の同盟通信が北米向けに流した英語放送からの記事であり、確かに、
鈴木首相は、アメリカ大統領の訃報に接して、いち早く、弔意を述べたことは確かだということである。

日本の首相が、敵国の大統領の死去に哀悼の意を表したという事実は、海を越えて、意外な広がりをみせる。
ナチスから逃れた文豪トーマス・マンが、アメリカ・カリフォルニアからのドイツ向け放送のなかで、このことを取り上げていること。
「あの東方の国は騎士道精神と人間の品位に対する感覚が死と偉大性に対する畏敬がまだ存在するのです」(伊藤利男訳 『トーマス・マン全集』第10巻より
 新潮社刊より引用)

↑こいつ(石垣某)、まちがいなく帰化人