カジノを含む統合型リゾート(IR)汚職を巡る証人買収事件で、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で逮捕された会社役員の佐藤文彦容疑者(50)の手帳に、贈賄側被告への虚偽証言の働き掛けを事前に打ち合わせていたことをうかがわせる記載が残されていたことが、関係者への取材で判明した。同容疑で逮捕された衆院議員の秋元司容疑者(48)らとの協議内容が記されていたとみられ、東京地検特捜部は、秋元議員らが計画的に準備を進めていたとみて調べている。

 関係者によると、佐藤容疑者は、秋元議員と、会社役員の淡路明人容疑者(54)と共謀して、中国企業「500ドットコム」元顧問の紺野昌彦被告(48)=贈賄罪で起訴、保釈中=に公判での虚偽証言を依頼し、報酬として6月に1000万円、7月には2000万円の支払いを持ちかけた疑いが持たれている。

毎日新聞
2020年8月22日 20時05分
https://mainichi.jp/articles/20200822/k00/00m/040/159000c