「147日間休まずに働いたら、普通だったら体調としては、おかしくなるんじゃないの」(麻生太郎財務相)

 これは17日の麻生さんの、安倍首相に対する言葉。その日、安倍さんが慶應病院で7時間に及ぶ日帰り検診を受けたもんで。


 前日の16日には甘利明税制調査会長がフジテレビの番組に出て、安倍首相について、

「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている」

 といっていた。

 んで、結局、安倍首相は16日と17日(午前から病院)と18日に夏休みを取ることになったのだが、ちょっと待ってくれ、この2人がいってることが正しいのだろうか。

 安倍首相はコロナ対策で疲れてる? あの方たしか、6月17日に国会が閉会して、翌18日に開いて以降、きちんとした記者会見開いてないよね。閉会中審査に顔も出してないよね。国民の8割くらいが望んでいるのに、臨時国会も開いていない。首相動静を見ればわかるが、多くの日、お茶を飲むような時間しか官邸に詰めていない。

 麻生さんは前出の発言の後、

「休む必要があるということは申し上げた。ちゃんと自分で健康管理するのも、仕事の一つだ」


 とつづけた。普通の人ならそうなんだけどさ、安倍首相の場合、それをやったらほぼ休み。てか、休んだら国会に出てこいよ。だいたい、慶應病院の前の報道陣の数がすごかったじゃん。あれははじめから報道各社に知らされていたからだよ。

 今回、安倍応援団はメディアを使って、彼らの批判をすると「体調が悪い人の批判をするなんて不謹慎」となる空気を作った。でも、考えてみ? 普通の人と総理大臣は違う。この国の総理大臣の健康や体調は、この国の安全保障にもかかわる。あの人ら、この国と自分らと天秤にかけ、自分を取ったってだけでしょう?

日刊ゲンダイ
20/08/21 06:00
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