新型コロナウイルスの検査体制を拡充するため、日本医師会は、全国の医療機関で患者の費用負担なしでPCR検査などを受けられるよう、今週中にも政府に求める方針です。

 「全国的にPCR等検査を医師が必要だと判断した場合、症状があるなしにかかわらず実施すべきだという思いで、この提言を出させてもらいました」(日本医師会 中川俊男会長)

 PCR検査などの新型コロナウイルスの検査は、感染症法に基づく「行政検査」に位置づけられ、帰国者・接触者外来や地域の検査センターのほか、行政検査の委託契約を結んだ医療機関に限り、患者は費用の負担なしに受けることができます。

 日本医師会の中川会長は5日、政府に対する緊急提言をまとめ、医師が検査が必要と判断した場合には、行政検査の委託契約をしていない医療機関でも患者の費用負担なしで受けられるよう、検査体制の整備を求めました。日本医師会によりますと、医療機関の一部では、行政検査の委託契約手続きが煩雑だとして、契約しないケースがあるということです。

 日本医師会は、早ければ今週中にも政府に提言する方針です。

TBS NEWS
5日 19時18分
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4046274.html