当時の民主党が愛知7区(6区に属しない瀬戸市、大府市、尾張旭市など)の候補者募集を行ったのだ。
これに山尾氏は応募、選出されたため検察官を退官した。彼女が“落下傘候補”であることは一目瞭然だ。

ところが山尾氏の入党が、国民民主党で思わぬ波紋を呼んでいるという。政治担当の記者が解説する。
山尾議員の入党に地元が猛反発を示した。

「先日、国民民主党の総務会が開かれ、そこで山尾さんの入党が議論されました。
ところがリモート参加していた愛知県連の関係者が『愛知県の選挙区からは出馬してほしくない』と言いだしたんです」(同・国民民主党の関係者)

 なぜ県連が“山尾アレルギー”を示したのかと言えば、彼女が地元での政治活動を軽視していたことに尽きるという。

「国会議員なら通常、週末は地元に帰って活動し、国とのパイプ役として尽力します。ところが山尾さんは、地元を事実上、ほったらかしにしています。
一応、彼女なりの理屈があって、『新しい政治スタイルを確立する』ということらしいのですが……。
ただ、地元の県議や市議に言わせると『もう勘弁してくれ』というのが本音だと思います」(同・関係者)

■先の関係者は、「入党は認めるが、選挙区は執行部の指示に従えということです」と解説する。

となれば、山尾議員が次にどの選挙区で出馬するか注目されているという。

「山尾さんが通った小学校は武蔵野市でしたし、父親は内科医で、開業先は三鷹市です。

彼女が持っている地盤は、選挙区で言えば東京18区や22区になります。ただし、東京18区には立憲民主党の菅直人さん(73)がいます。

本人の希望は、やはり東京の選挙区のようです。もし18区から出たいなどと言いだしたら、大モメになるでしょうね」
 東京には25の小選挙区があるが、国民民主党や立憲民主党の候補者はほとんど決まっているという。
山尾議員が東京の選挙区から出馬するのはなかなか厳しそうだ。

「そうなると、山尾さんには自民党が圧倒的に強い選挙区で頑張ってもらう。それしかないのかもしれません。
まだ国民や立民の候補者が決まっていませんからね。

具体的には、菅義偉官房長官(71)の神奈川2区、河野太郎防衛相(57)の神奈川15区、
そして小泉進次郎環境相(39)の神奈川11区といったあたりでしょうか。

でも、果たしてそういった選挙区で彼女が納得するかどうか。
率直に言って山尾さんは国民民主党の“火ダネ”です。選挙区を決める時に絶対、トラブルが起きると思います」(同)

https://news.yahoo.co.jp/articles/e34e792df5e2320e8e384895ff447c92ef6720d0
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