東京都知事選(7月5日投開票)に2012年、14年に続いて3度目の挑戦となる宇都宮健児氏(73=元日弁連会長)は、選挙戦ラストサンデーとなった28日、午後1時から、歩行者天国の銀座4丁目の交差点で街頭演説を行った。

この日は支援を受ける立憲民主党、日本共産党、社会民主党の各トップと一緒に前首相の野田佳彦氏(63)が応援に駆け付けた。

宇都宮氏の街頭演説を仕切る立憲民主党衆院議員の手塚仁雄氏から「(左派ばかりなので保守側として)右の大砲がほしいんです」とラブコールを受けて、マイクを握った野田氏は「(この街頭演説参加を)正直、迷いました」とした上で「宇都宮さんとは初めてお会いしますが、本当に地味ですね」と、集まった聴衆の笑いを誘った。

続けて「いぶし銀の光沢を放つ宇都宮さんを選ぶことができるかどうかの戦いなんです。都政の15兆4000億円の予算を預けられるのは宇都宮さんしかいないんです」と声のトーンをあげて「なんか、調子がよくなってきましたが、候補者にもしゃべっていただかないといけない」として、あいさつを終えた。

野田氏の名調子の直後、宇都宮氏は「地味を売り物にしている宇都宮です」と訴え、聴衆をどっと沸かせた。

日刊スポーツ
2020年6月28日16時8分
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