新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎながら、宴会も楽しみたい――。「外飲み日本一」とされる高知県で6月23日、「新しい生活様式」に適した「新しい宴会のあり方」を県民に示すとして、浜田省司知事や県幹部、県議らが高知市内で100人規模の宴会を開いた。

 大宴会は、高知市中心部の「城西館」で午後6時にスタート。皇族も宿泊する老舗ホテルの会場には、カツオの焼き切り、地鶏や土佐あかうし、アユ、高知産の野菜を使った料理、地酒がずらりと並んだ。

 「乾杯」。県総務部長の発声で、参加者が一斉にマスクを外し、グラスを上げた。ビールを注ぐときは同じ瓶を交換しないなど、各自が感染症対策に気を配りながら談笑を始めた。

 国が示した「新しい生活様式」では、日常生活での人との間隔は「できるだけ2メートル(最低1メートル)」を空けることなどを求めている。

 今回の宴会場の広さは約470平方メートル。約250人を収容できるが、人数は半分以下に減らした。直径2メートルの丸テーブルを使い、定員は10〜12人程度だが、8人までに制限し、約1メートルの間隔を取った。各テーブルとの距離は約1.5メートル離し、1回のスピーチごとに使用するマイクを交換する。

朝日新聞
2020年6月24日14時00分
https://www.asahi.com/articles/ASN6S2PM5N6RPTLC004.html