都知事選に立候補することを表明している元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)は16日、オンライン会議システム「Zoom」を使ってオンラインイベント「宇都宮けんじとZoom!」を行った。

ゲストに新宿ごはんプラスボランティア医師で日本共産党都委員会新型コロナウイルス対策本部長の谷川智行氏を迎え、事前に応募した参加者とともに「どうなってるの!?コロナ禍における東京の医療」というテーマについて宇都宮氏が語り合った。

宇都宮氏はイベント開始から24分後に登場し、谷川氏の解説に質問する形で進行。参加者との議論では、現場の医療従事者の声や、医学部医学科、看護科の定員増加といった話題が登場した。

宇都宮氏はコロナによって「これまでの社会のあり方が問われているのではないかと思います」。「国民や市民の命や暮らしあるいは人権よりも経済効率性ばかりを優先させてきた。だからコロナ災害に対して大変な脆弱(ぜいじゃく)性、もろさをあらわにしたんじゃないかと思います」と指摘。

続けて「自己責任ばかりが要求される社会から、社会的な連帯をもっと重視していく社会に転換していかないといけないんじゃないか」と主張し、「都政と同時にこれまでの日本の社会のあり方自体を転換していくことにつながるのではないか。都政だけでなく、日本政治全体の転換を迫っていくことになると思うので、そういうことが実現できるように頑張っていこうと思います」と意気込んだ。

日刊スポーツ
2020年6月16日17時3分
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202006160000580.html