「アスリートは政治を語るなと言われるのが嫌いです。まずこれは人権に関わる事です。次に何故貴方の方が私より語る権利があると思うのでしょう。その論理ならIKEAで働いていたらソファーの事しか話せなくなります。」(大坂なおみ選手)

 これは6月5日の大坂なおみさんのTwitterの言葉。ほんとその通り。日本では自称政治評論家というチーム安倍の末席が、芸能人が政権批判すると「歌手ガー」「俳優ガー」と騒ぎだすけど。

 ちなみに、彼女が「これは人権に関わることです」といってるのは、米国から広がっている黒人男性が死亡した事件に対する抗議デモについて、語ってるから。政治って、全員が関わってることじゃんね。なのに、どうしてそれを語る人を選別しなきゃなんないんだか。やべぇことばっかしてるから語られるのが厭なんだよ。人々の不満が大きな渦となるとマズイから。

 6月2日の毎日新聞によると、「自民党は1日、インターネット上での誹謗中傷対策を検討するプロジェクトチーム(PT)=座長・三原じゅん子党女性局長=の初会合を開いた。会員制交流サイト(SNS)などで広がる匿名による中傷を抑制する法規制などを検討し、今国会中にも政府に提言する。」とか。

 そういえば、岸田文雄政調会長や三原ズン子センセは、ネットリンチを受けてお亡くなりになった女子プロレスラーの木村花さんの名前を出して、SNSの規制が必要だっていってたわい。若い子の痛ましい死でさえ利用するのかと思い、吐き気がしちゃった。

 みんな騙されちゃダメ。安倍政権は、あたしたちの政権批判を封じ込めたいだけ。「NHKニュースウオッチ9」でも取り上げられたけど、すでに安倍自民はSNSの批判コメントに反論したり、敵のネガティブキャンペーンしたりする組織をもう持ってる。

日刊ゲンダイ
2020/06/12 06:00
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/274481