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中国富裕層が狙う日本旅館 コロナ禍で割安…オンライン視察
サンケイビズ 2020.6.6 19:06


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 中国の富裕層が、日本の観光地にある旅館を買収しようとする動きを活発化させている。
新型コロナウイルスの感染拡大で客足が途絶えた旅館を割安な価格で手に入れる狙いだ。
渡航制限で訪日できないため、日本の代理人を通じた“オンライン視察”で物件の確認に余念がない。
香港への国家安全法導入など、習近平政権の強硬姿勢を背景に、資産を保全したい考えも背景にあるとみられる。

●スマホで撮影…資産家とテレビ電話

 今月2日、神奈川県箱根町から中国本土にいる資産家に物件の情報を送るオンライン視察に同行取材した。
日本人の代理人はスマートフォンを手に、中国人の資産家とテレビ電話をつないだ。
資産家が流暢な日本語で「今は営業しているの」と尋ねると、代理人は「休館中です」などと説明。
スマホのカメラで旅館周辺に広がる緑豊かな景色や客室、大浴場、調理場などを順に動画で撮影し、質問に答えながら様子を伝えた。
価格は3億8千万円ほどだという。

 旅館の運営会社によると、新型コロナの蔓延(まんえん)で客室稼働率は昨年の同時期より9割低下した。
また昨秋の台風19号による土砂災害で客足が遠のき、採算が合わず売却先を探し始めたという。
売却が決まれば資金繰りは一息つけるが、同社の担当者は、「売却で保有旅館の規模は縮小する。手放しでは喜べない」と複雑な表情を浮かべた。

●富士山周辺人気…資産、日本に逃避?

 世界で最初に新型コロナの感染が拡大し、経済活動の再開も早かった中国の資産家は、価格が低下している日本や欧米の資産に目をつけている。
ホテルや旅館の売買仲介事業などを行うホテル旅館経営研究所によると、特に箱根や伊豆、熱海、富士山周辺に立地する和風旅館が人気だという。
旅館を営業する許認可や、企業の代表者が取得できるビザ(査証)の獲得にもつながるのも買収のメリットだ。

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