自民党の石破茂衆院議員が5日、ブログを更新。「アベノマスク」と称されている政府の布マスクがいまだに全世帯に届いていない現状や必要な表示がないことなどを指摘し、「行政組織のどこかに不具合があるのでは」と問題提起した。

 石破氏は「政府が1世帯に2枚を早急に届けると約束した『布マスク』が、未だに全世帯に行き渡らないことも問題となっています」と切り出し、「日本の優れた郵便事情であれば、発送すれば数日で全国に届くはずであり、生産が間に合わないのか、封筒詰めや宛名書きが遅れているのか、何か原因があるはずで、それを明らかにしないと国民はさらに不信感を持つのではないでしょうか」と提言した。
 一方、同氏は「届いたマスクには生産したメーカーの名も、連絡先も記載がありません。マスクには法的な表示義務はないものの『全国マスク工業会』の自主的な表示基準として記載すべき事項が列挙されているのですが、これら事項の表示もありません」とも指摘。「内閣総理大臣肝いりの政策がこんな杜撰なことでよいわけがありません。総理が自らご指示されたにもかかわらず、目標が達成されていないのは、行政組織のどこかに不具合があるのではないでしょうか」と憂えた。

デイリー
2020.06.05(Fri)
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/06/05/0013400354.shtml