検察官を含む国家公務員の定年を引き上げる法案をめぐり、自民党の世耕参議院幹事長は、新型コロナウイルスで雇用環境が厳しくなる中、「議論が成り立つのか考えていく必要がある」と述べました。

 「国民から理解を得られるのかどうか、秋の国会で議論と言われていますが、秋には本当に新型コロナの影響を受けて雇用環境が本当に厳しくなっている時期です。そういった時期に、国家公務員の定年を5年も延長する、地方公務員の定年を延長するという議論が本当に成り立つのかどうか」(自民党 世耕弘成参院幹事長)

 自民党の世耕参院幹事長は、新型コロナウイルスで仕事を失う人が出る中での公務員の定年延長に慎重な考えを示すとともに、「雇用を失った若い人や就職氷河期のまま正社員に就業できてない人たちこそ公務員として採用することも考えていかなければならない」と述べました。

 検察官を含む国家公務員の定年を引き上げる法案をめぐっては、内閣の判断で検察幹部の定年の延長を認める特例規定があるため、世論の強い反発を受け、政府・与党は今の国会での成立を見送り、秋に想定される臨時国会を目指しています。

TBS NEWS
19日 18時58分
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