12日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜・前8時)で、検察庁法改正案について報じた。

 法案は、安倍政権に近いとされる黒川弘務東京高検検事長(63)を検事総長にさせる狙いから、検察官の定年を63歳から65歳に引き上げるとともに、定年後も内閣や法務相が必要と認めれば、最長3年間延長できる、などとするもの。この動きに宮本亞門氏(62)、小泉今日子(54)、浅野忠信(46)、きゃりーぱみゅぱみゅ(27)らがツイッターで抗議している(きゃりーぱみゅぱみゅは後にツイートを削除)。

 この問題にコメンテーターでジャーナリストの青木理氏(54)は「行政機関には属しているんだけども、非常に中立が求められる準司法的な機関だという事なので。定年などは普通の国家公務員、行政官だったら国家公務員法で決まってるんだけれども、極めて特殊で極めて中立性、独立性が求められる機関なので、検察庁法って法律を別に作ってそこで定年を定めてるんですね」と説明。

 そして「検察官っていうのは政治からある程度、人事を介入されないで独立性を保っていたんだけど。それを今回、国家公務員法っていう一般法の法律を適用して、定年を半年間延長してしまったんですね」と指摘し、「これ自体、限りなく違法というか脱法的行為で、あげぐの果て政権は法解釈を変えましたって、安全保障法制の時みたいな事を言い出しちゃったわけなんですね。今回の改正案は後付けで合法化する、かつそれを制度化して恒久化しちゃうっていうところが、非常に問題がある法律だと思いますよ」とコメントした。

スポーツ報知
2020年5月12日 11時57分
https://hochi.news/articles/20200512-OHT1T50056.html