先月、新型コロナウイルスの深刻な感染拡大が続いていた中国の友好都市にマスク4500枚などを送った愛知県豊川市に、今度は感染拡大が落ち着いた中国側からお返しとして、10倍以上となるマスク5万枚が届けられました。

豊川市には31日、友好都市の中国 江蘇省の無錫市新呉区から医療用マスク5万枚が郵便局のワゴン車で到着しました。

マスクが入った段ボール箱には中国語で「私たちは海を隔ててお互いに思い合っている」とか、「必ず疫病に勝つ」などといったメッセージが書かれ、担当者は、防災センターの建物の中に運び込んでいました。

豊川市は、中国で感染が急拡大していた先月4日に在庫として持っていた医療用マスク4500枚と防護服やゴーグルなど500セットを送っていましたが、今月初めに学校の一斉休校などが始まったことを心配した中国側からお返しができないかと打診を受けていました。

いわば10倍返しのマスクが届いたことについて、豊川市市民協働国際課の木和田恵課長は「中国側とは長いつきあいで、このような思いやりをいただけたことはありがたい」と話していました。

豊川市では、1日から市内の介護施設や医療機関、保育所などに配ることにしています。

NHKニュース
2020年3月31日 13時29分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200331/k10012359681000.html