新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、与野党幹部は29日のNHKの討論番組で、緊急経済対策などをめぐり議論した。野党側からは、追加の対策の遅れを指摘する声が相次いだ。

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は、28日に安倍晋三首相が表明したリーマン・ショック時を上回る規模の経済対策について、「現金給付など、ようやく我々が言ってきたことが届きだした。2週間くらい遅れている」と指摘。1カ月間の自粛を要請するなら、「GDPの1割程度は面倒を見てほしい」と述べた。

 また、今後、新型コロナウイルスの感染が広がり、政府が緊急事態宣言を出すことになった場合は、その経緯や今後の対応などについて事前に国会の予算委員会で審議するよう要求。「批判のためではなく、国民により安心してもらうための審議だ」と語った。

朝日新聞
2020年3月29日16時55分
https://www.asahi.com/articles/ASN3Y5HL4N3YUTFK00B.html