新型コロナウイルスの影響で延期になった東京オリンピック・パラリンピックについて、大会組織委員会では、オリンピックの開幕は来年7月とする日程案が有力となっています。

東京大会は、今月24日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて1年程度延期されることが決まり、組織委員会は来年夏までの実施に向けて日程の確定や会場の確保を最優先に作業を進めています。

こうした中、ウイルスの終息の見通しや準備期間の確保、それに代表選手の選考期間などの観点から、組織委員会では、オリンピックの開幕は来年7月とする案が有力となっていることが関係者への取材でわかりました。

具体的には、ことし予定していた7月24日より1日早く、同じ金曜日の来年7月23日をオリンピックの開幕日とする日程があがっているということです。

この日程の場合、その後の日程も1日ずつ前倒しされ、オリンピック閉幕が8月8日、パラリンピック開幕が8月24日、閉幕が9月5日となります。

延期した大会の日程を巡っては、IOCのバッハ会長が、夏だけに限らずさまざまな選択肢があるとの見解をこれまでに示していて、国際競技団体の一部からも暑さを考慮して春の開催を求める意見などが出されています。

組織委員会は、IOCや東京都などとの協議を進め、今週中には一定の結論を出したい考えです。

NHKニュース
2020年3月29日 1時45分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200329/k10012356001000.html