安倍晋三首相は16日夜、主要7カ国(G7)首脳の新型コロナウイルス感染症に関する緊急のテレビ電話会議に出席した。首相は会議後、今夏の東京オリンピック・パラリンピックについて「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして、完全な形で実現することについて、G7の支持を得た」と述べた。首相官邸で17日未明、記者団の取材に応じた。ただ、開催時期については明言しなかった。

 萩生田光一文部科学相は17日の記者会見で「完全な形」について「無観客はやらない。きちんとした形で選手に参加してもらう開催を目指す」との見解を示した。菅義偉官房長官は「今まで通りの大会を開催したい」と述べ、規模縮小や無観客での開催ではなく、予定通りの計画にもとづき大会準備を進める考えを示した。

 G7は会議後、共同声明を取りまとめたが、五輪に関する記述はなかった。【竹地広憲、浅妻博之】

毎日新聞
2020年3月17日 17時30分
https://mainichi.jp/articles/20200317/k00/00m/050/185000c