中国の電子商取引最大手アリババグループの創業者で、アリババ公益基金会の馬雲(ジャック・マー)会長が日本に寄贈した医療用の高機能マスク2万枚が13日、県庁に届いた。県は、帰国者・接触者外来のある22の医療機関からマスクの備蓄状況を聞き取り、不足に応じて配布する。

 マスクは韓国製の「KF94」で、医療現場で使われている「N95」と同じく高性能のもの。馬会長は、新型コロナウイルスの感染が最初に拡大した中国に対する日本の支援への恩返しとして、日本医療国際化機構(東京都)を通じて国内で品薄が続くマスク100万枚を寄贈した。

 午前9時30分ごろ、マスクを積んだトラックが県庁に到着。職員約20人が、1箱50枚入り計400箱を受け取った。箱には、馬会長から「青山も雲雨も共に見る友よ、一緒に困難を乗り越えましょう」のメッセージとともに、同様の意味を示す漢詩「青山一道 同担風雨」が添えられた。

 県保健医療課感染症対策チームの木村聡一朗主任(31)は「寄贈に感謝したい。必要としている医療機関にいち早く届けたい」と話していた。

岐阜新聞
2020年03月14日 08:50
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