安倍晋三首相の妻昭恵氏が発案した山口県下関市のゲストハウス「UZUハウス」の開業・運営資金の一部を、マルチ商法で消費者庁から行政処分を受けた「48(よつば)ホールディングス(HD)」(札幌市)の元幹部が出資していた。元幹部の代理人が4日、明らかにした。

 野党は4日の参院予算委員会で、元幹部が2016年の「桜を見る会」や「前夜祭」で首相や昭恵氏と記念撮影していたと指摘し、「資金提供があったので招待したのではないか」と追及。首相は「元幹部は知り合いではない」と関係を否定した。

 元幹部は、48HDの代表取締役だった淡路明人氏。3月1日付の「しんぶん赤旗日曜版」などによると、UZUハウスは昭恵氏が発案し、開業・運営資金のため16年、ネット上でクラウドファンディングを1口10万円で募集していた。淡路氏の代理人弁護士は4日、毎日新聞に「出資したことは間違いない。出資の額などは分からない」と回答した。

毎日新聞
2020年3月5日 06時30分
https://mainichi.jp/articles/20200305/k00/00m/040/002000c